そぬばこ

備忘録とか、多分そんな感じ。

3月に読んだ小説

先月全然働いてないなってのを、読書量で知ることが出来る。
二冊とも実家から持ち帰ってきた本で再読。

以下、読み終わった時期が早い順


儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

米澤 穂信

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短編集。話の主役となる人々は、どれも不気味で、米澤作品にしては終始暗い印象。
往来のミステリーのリスペクトを終始感じさせつつも、先述の不気味さで独自の世界観を構築している。
人間の悪意が巧みに描かれている。ぜひ、一読を。

蹴りたい背中 (河出文庫)

綿矢 りさ

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言わずと知れた第130回芥川龍之介賞の受賞作。
青春小説であるにも関わらず、弄れ拗らせた登場人物を描かれている。綿矢先生の主たる特徴が表れている代表的な作品だ。
この拗らせ加減が賛否を生む一つの要因であるのだろうが、それもまた一興である。


以上2冊。
無事、4年次に進級いたしました。これからも、よろしくお願い致します。