そぬばこ

備忘録とか、多分そんな感じ。

剣盾新ポケモンの受けループ/サイクルへの導入を考える

この記事は whywaita Advent Calendar 2019 - Adventar 20日 の記事です。
前日は id:yu_ki_kun_0 さんのようです。

なんか空いてる日が一日だけあったので、埋めてみました。 みなさんはポケモン剣盾やっていますか? 私はORAS*1振りに対戦に復帰して、やっています。 シングルバトルのみやっていて、使うパーティはもっぱら受けループ/サイクルと呼ばれるようなものです。 ところで、whywaitaさんをポケモンに例えると何になるでしょうか。

皆さん、様々な想像をされたと思いますが、攻撃を受けるのに強そうなイメージを持たれたと思います。 ということで、本記事では剣盾新ポケモンの受けループ/サイクルへの参画を雑多に考えることにしました。 ダメ計*2とか役割*3とか努力値振りの調整*4がしっかりしていない、真面目な考察記事ではないことに留意してください。 あと、正直この記事がwhywaitaさんと関係あるかは知りません。

データ

いろんなサイトでデータを公開していますが、Webで閲覧するのは正直疲れるのが本音です。 Pokemon Advent Calendar 2019 - Adventarをダラダラ眺めていたら、8世代*5のデータをまとめてくださっている方がいらっしゃいました。

sacchin13.hatenablog.com

種族値に関しては、 id:sacchin13 さんが公開しているデータを拝借して、検討することにします。

基礎統計情報

全体の基礎統計は元の記事でとられているのですが、ここではランクバトルを対象とするので、再度確認していきます。 ザシアン・ザマゼンタ・ムゲンダイナを除き、さらにこれ以上進化しないポケモンしか採用されないと仮定しこちらも除去します。 厳密には現環境に輝石サニーゴ*6がいたりと、進化の輝石*7を持たせるポケモンを無視することになりますが*8、ここでは一旦考えないことにします。

と、いうことで現環境で使えるポケモン種族値の箱ひげ図です。
H: HP, A: こうげき, B: ぼうぎょ, C: とくこう, D: とくぼう, S: すばやさ に一応注意してください。

f:id:nersonu:20191218234533p:plain

Aの平均値が若干高く、Sが他種族値と比べると全体的に低いです。 USUM*9環境と比べて鈍足環境らしいですね。

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雑にタイプ別でポケモンの数をカウントしてみます。 みずが多いのは元々ですね。 環境に多いのはミミッキュやドラパルトといったゴーストバンギラスサザンドラあくのイメージがあります。 トゲキッス等のフェアリー、アーマーガアやドリュウズ等のはがねも環境には多い印象ですが、上図の中では比較的少ないという感じでしょうか。 あまりアテにならないことくらいしかわかりませんね……

ガラル新ポケモンのみの基礎統計情報

さて、前節で選んだポケモンの中から、さらにガラルで初登場したポケモンに絞ります。 種族値の箱ひげ図は次の通り。

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あんまり変化がわかりませんね。 値のバラつきが減って、やはりAが若干高めに見えます。

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ガラル新ポケに絞ると、タイプ別カウントはでんきが一番多い結果になりました。 パッチラゴンくらいしか環境では見ませんね……あと、ストリンダーもいるらしい? 結局ランクバトルでよく見るのはロトムかな…… こおりも多いようですが、代表的なのはごりむちゅうガラルヒヒダルマですよね*10

ガラル新ポケモンの"受け"

せっかく種族値のデータがあるので、まずは特性や技を一旦抜きにしてそのまま種族値の値を見てみることにします。 実際はHPも考慮しないといけないと思いますが、ここでは少し割愛しています。

物理受け出来そう?

物理受けができるか、種族値だけで見るならば、ぼうぎょが高いかどうかでしょうか。 ガラル新ポケのBの種族値TOP10はこんな感じです。

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1位は145とずば抜けているデスバーン。 進化方法が特殊*11だということで話題になりました。 Dも高く、一見受け性能が高いように見える……

Name Type H A B C D S
デスバーン じめん・ゴースト 58 95 145 50 105 30
デスカーン ゴースト 58 95 145 50 105 30

ちなみに、デスカーンとは種族値は一緒らしいですね。 まず懸念点は、環境にミミッキュ、ドラパルト、ギャラドスといったタイプ的に相性の悪いポケモンが多い点。 選出も難しくなることが容易に想像できます。 ていうか、じめん・ゴーストってゴースト、あく、こおり、くさ、みずに2倍弱点なんですね……なんやこのタイプ…… 強く出れるむし、いわ、どくはいわ以外あんまりいないですね。 さまようたましいもうまい使い方が個人的にはわからないので、難しいですね。

環境にもいるポケモンとして優秀なのはアーマーガアでしょうか。 当初、クビになったエアームドのつもりで採用したんですが、かなり受け性能が高いと感じています。

Name Type H A B C D S
アーマーガア ひこう・はがね 98 87 105 53 85 67

ミミッキュにも強く出れますし、挑発で相手の受けや起点を潰せるのが大きいです。 特性のミラーアーマー*12も優秀。 鉄壁も積めるので、ボディプレス*13を採用する型もあるらしいですが、サイクルを円滑にするために私はとんぼ返りを採用しています。

可能性を感じているのはガラルマタドガスです。 時間があるときに型を考えたいポケモンの一つ。

Name Type H A B C D S
ガラルマタドガス どく・フェアリー 65 90 120 85 70 60

独自の特性のかがくへんかガスで特性の効果が発動しないのが面白いですね。 タイプ相性的にも優秀な上に、どくタイプでくろいヘドロを持てるのも良いです。 クリアスモッグ*14で積みアタッカーも見れそうなので、面白そうです。

特殊受け出来そう?

次はとくぼうを見ていきます。 ガラル新ポケのDの種族値TOP10はこんな感じです。

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D130のサニゴーンがトップ。 サニゴーンという進化先のおかげで、輝石サニーゴは物理受けとして活躍しています。

Name Type H A B C D S
サニゴーン ゴースト 60 95 50 145 130 30
輝石サニーゴ ゴースト 60 55 160 65 160 30

輝石サニーゴのろわれボディなのに対し、サニゴーンのほろびのボディ*15は扱うのが難しそうだなと感じています。 接触技は物理技だし、種族値との相性が悪いのも頭を抱えるポイントですね。 ビジュアルが好きなので、高いCを活かしたアタッカーとして一度使ってみたいです。

使ってみたいポケモンとしてはワタシラガです。 わたげと呼ばれる攻撃を受けると自分以外のすばやさランクを下げる特性が面白そう。

Name Type H A B C D S
ワタシラガ くさ 60 50 90 80 120 60

サイクルを回すなら特性はさいせいりょく*16かなという感じもします。 くさタイプで他にはいないはずだから、うまく差別化できそう? ダメージ与える手段がやどりぎギガドレで、眠り粉とか痺れ粉とかでなんとかしていくんですかね…… あんまり勝ち筋がよくわかんないんですけど、コットンガードとかうまく積めると物理にも強気でいけそうですね〜

おわりに

ポケモンで受けばっか使っていると嫌われますが、whywaitaさんはすごい周りの人から好かれている印象があります。 みなさんもwhywaitaさんみたいなポケモンを使っていきましょう。 明日は就活のプロのid:kyontan2 です。

追記(2019/12/31)

分析したときのコードを公開しておきます。 github.com

*1:オメガルビーアルファサファイアのこと

*2:ダメージ計算のこと

*3:どのポケモンを処理するために採用するのか

*4:ダメ計等を考慮して、特定のポケモンの技の確定数等をずらすために努力値振りを調整したりします

*5:剣盾のこと

*6:しんかのきせきを持たせたサニーゴ

*7:進化前のポケモンに持たせると防御と特防の実数値が1.5倍になる

*8:サマヨールもラッキーもおらんから、今他に何がいるか知らんけど……

*9:ウルトラサン・ウルトラムーン、第7世代のこと

*10:ごりむちゅうは、同じ技しか出せなくなるものの物理技が1.5倍になるというぶっ壊れ特性です。常に気合の鉢巻持ってる感じ

*11:49以上のダメージを受けた状態で、ワイルドエリアの特定の場所のアーチをくぐるとデスマスから進化する

*12:能力ランクを下げる効果を跳ね返す

*13:Bの実数値とランクでダメージを計算する技

*14:相手の能力ランクの変化を元に戻す技

*15:接触技を受けると、お互いほろびのうた状態になる

*16:他のポケモンに交代すると最大HPの1/3回復する

研究室を選ぶ

この記事は UEC Advent Calendar 2019 - Adventar 20日 の記事です。
前日は id:takuzoo3868 さんのようです。

今年は書く気持ちが無かったのですが、id:Knium に酒の席でこの日を譲ってもらったので書きます。 特にネタになるようなことも無いので、帰り際に言われた「研究室の選び方」について書こうかなと思います*1

この記事では

「研究室の選び方」なんて人それぞれだと思うし、知りたいのなら適当に検索すれば出てくるものです。 そう言ってしてまっては話が進まないので、私見をまとめておいて、いつか誰かしらの役に立てばいいなと思います。 もっとも私の後輩にあたる電気通信大学の今のI類ら辺の卒研配属は、この記事が公に出るまでに第一次フェーズと呼ばれる8割の学生が卒研配属先が決まる時期が過ぎていますので、間に合わないというわけです。

あと、この記事では「研究の進め方」については触れません。 分野によって異なりますが、以下の記事がわかりやすいです*2

blog.monora.me

また、記事の筆者は現時点(19/12/20)でM1で、専門分野は機械学習の理論と自然言語処理です。 より一般的な話(また、 UEC Advent Calendar であるため UEC の中で一般的?)となるように心がけますが、気付かぬ文化の話が紛れているかもしれません。 ご了承願います。

研究室の選び方

マッチング

よく言われるのがマッチングです。 マッチングと一言で言っても、何と何とのマッチングかという話になりますね。 基本的に自分と研究室のマッチングではあるのですが、いくつか見ていきたいポイントがあると思います。

本記事で挙げるのは以下の3点で、上に挙げるほど個人的に重要だと思います。

  1. 指導教員(指導方針)とのマッチング
  2. 研究テーマとのマッチング
  3. 研究生活(+先輩)とのマッチング

指導教員(指導方針)とのマッチング

ふつう、やりたいことがやれないとしんどい ので、「研究テーマとのマッチング」のほうが重要なんじゃないかと思うと思います。 確かに、自分のやりたい研究であるという条件を満たせないとつらいと思います。 しかし、実はこの「研究テーマとのマッチング」は「自分がやっていて楽しい、面白いと思える研究を行う」もしくは「指導教員のサポート」で置き換え可能なことがあります。 さらに言えば、「自分がやっていて楽しい、面白いと思える研究を行う」ことは指導教員の指導によって後から実現される可能性があると私は思います。 一見、「研究テーマとのマッチング」と「自分がやっていて楽しい、面白いと思える研究を行う」ことはほぼ同じように見えますが、前者は「研究室選択前に研究室全体でどういった分野の研究を行っているのかの事前情報での刷り合わせ」であり、後者は「研究室に入ったあとの可能性」です。 私は後者の可能性を広げる選択肢を取るほうが良いと思って、指導教員とのマッチングを重要視しています。

しかしながら、事前の面談(ここでは、直接教員と話機会を指します)で指導教員の全てがわかるわけではありません。 ですので、私が事前にわかると思うことを以下に挙げておきます。 こちらは、特に順番に優劣はありません。

  • 指導教員の(外の)学生に対する目線
    • 上からであるか、対等に対話をしているかどうか(、下手に出るのか)
  • 指導教員の対話の仕方
    • 自分から話したいことを話すタイプなのか、学生からの話を聞いてそれに答えるタイプなのか
  • 指導教員の学生の研究の見方
    • 指導教員が学生に研究テーマを提示するのか、学生がテーマを指導教員に提示するのか
    • さらに研究室の学生に、指導教員が研究の方針を共に考えるのか、方針は放任主義で聞かれたら答えるタイプなのかを聞いておくとよいと思います
  • 指導教員の居室と学生部屋との物理的な距離
    • さらに研究室の学生に、進捗報告・ゼミ・輪講といったもの以外でのコミュニケーションの頻度を聞いておくと尚良いです

上記のポイントにおいて、どのケースが自分にとって良いか一度考えると良いと思います。 考える上で大事なことは、上記を踏まえた上で最低1年間指導教員と円滑なコミュニケーションが取れるだろうか?というところです。

研究テーマとのマッチング

先に述べたように、ここでの「研究テーマとのマッチング」とは事前情報(研究室Webページだったり、面談であったり、オープンラボであったり)による検討です。 ですので、ここでまず気にすることは「自分のやりたい分野があるのであればそれが出来るのか」でしょう。 しかし、個人的にはこれを踏まえて(自分がやりたい分野で)似たような研究テーマを取り扱っている研究室の差異を確認して検討することが一番重要だと考えます。 弊学の岡本吉央研究室のHPのように「よく似た (ように見える) 他の研究室との違い 」と紹介してもらえるケースはほとんどありません。各研究室のHP、近年の研究実績、事前の面談含めて十分にすり合わせる必要があると感じます。 もし、今自分自身が所属する大学に十分マッチする分野が無ければ、修士に進む段階で他大学への大学院進学を検討するのも一つの手です。

さらにぶっちゃければ、現状の研究への意欲とも相談して、研究テーマを完全に捨てて前述の指導教員とのマッチングを優先しても私は良いと思っています。 やりたいことへの熱意を再三確認しておくべきでしょう。

研究生活(+先輩)とのマッチング

研究室には、それぞれの研究室におけるルールが存在することが多いです。 例えば、コアタイムコアタイムの有無と制約は、自分の生活スタイルや性格と一致するか確認しておきたいポイントの一つです。 もし、夜型で夜に長く作業時間を定めて進捗を出せる人間が、朝9時からコアタイムが発生する研究室に所属すると自分の能力を発揮することが難しくなるかもしれません。 他の例としては、ゼミ・進捗報告のやり方です。 週1で自分の進捗を報告する研究室なのかどうかとか、進捗報告をスライドで行うのかレジュメで行うのか。 もし、タイミングが合えばゼミを見学させてもらうのが手っ取り早いと思います。 研究室の雰囲気を掴むのに役立ちますし、そういった雰囲気とのマッチングを検討することができるからです。

また、研究生活において、指導教員とのコミュニケーションはもちろんのことですが、他の学生とのコミュニケーションももちろん発生します。 同期で入ってくる学生を事前に確認することは難しいですが、1つ上の先輩は自分が配属された後にも在籍している可能性が高いです。 実際に研究室の学生とコミュニケーションをとってみて、自分が研究において気軽に質問できたり、コミュニケーションをとれるかどうかを確認してみてください。 ここまでに挙げているような先生方に聞きにくい質問をしながら、同時に確認出来ることだと思います。

指導教員について

指導教員は教授?准教授?助教

一見、なぜこういったポイントを気にしないといけないのかわからないかもしれませんが、これは指導教員がどの程度学生の研究を見てくれるのかという所に大きく関わってきます。 どの大学でも大学教員は何かしら大学の委員会や職務に就いており、弊学では(私の体感で)以下の大小関係で仕事の量が違います。

教授 >> 准教授 > 助教

教授職の先生は、大学職務、特にその会議が多くその分学生への指導時間は減少します。 教授職の先生は、基本的に准教授職の先生の倍くらい会議に出ているように私は感じています。 指導教員との密なコミュニケーションを望む場合には、出来るだけ教授職の指導教員は避けたほうがいいのではないかと思います。 研究室の学生に、どの程度指導教員が居室に滞在しているか聞いておくのも手でしょう。

また、助教職の先生を志望する場合にはテニュアトラック制度を利用しているかを見ておくといいと思います。 テニュアトラック制度についてここで詳しく説明しませんが、弊学においてこの制度を利用して助教になっている先生は(研究実績が十分であれば)基本的に准教授になります。 そもそもこの制度で大学に入れる時点で、その先生は研究実績が一定以上あり、これからも一定の研究業績が認められるというお墨付きをもらっているようなものです。 そういった先生が指導教員の場合、スピード感を持って研究を行える場合が多いのではないかと思います。 テニュアトラック制度には数年で審査があり、そのために先生方も研究業績を出せるようにしっかりと研究を行っているからで、厳しい環境に自分を置きたい学生にはおすすめです。

指導教員が主任著者の論文・学会発表が最近あるかどうか

上記の指導教員の大学職務における忙しさや、指導教員が研究業績を出そうとしているかと関連する話です。 簡潔に言うと、「今、指導教員自身が研究をしているのか?」というポイントです。 これはケースバイケースで、必ずしもどっちがいいというものは個人的には無いと思っています。 ただし、指導教員自身が今も研究を行っているケースのほうが、最近の研究にも詳しい傾向があると思っています。 指導教員自身の研究への熱意を測る一種の物差しであり、これだけで判断できることではもちろんありません。 自分自身の研究に対する意欲に合わせて考えるべきだと思います。

お金の話

最後に、意外と蔑ろにされがちであると感じるお金の話をしたいと思います。 研究を快適に行いたいと思うのであれば、お金を持っている研究室のほうが良いという単純な話です。 基本的には大学から学生数(+博士課程の学生数)に応じて支給されるお金*3と、科研費等の外部資金があります。 ここでは、後者の外部資金の有無と金額を気にしたほうがいいという主張をします。

研究はやはりお金がないと出来ません。 分野・領域によって異なるとはいえ、実験をするには器具・機材・計算機が必要でしょう。 買った機材や計算機も、維持費が無ければ継続させることは出来ません。 また、被験者実験を行っている研究であれば謝礼が発生します。 学会への出張費論文の投稿料*4、全てお金がかかります。 すなわち、自分自身が快適に研究活動を進めたいのであれば、大学からのお金だけではなく、外部資金を獲得している研究室を選ぼうという話です。

調べ方は簡単で、JSPSすなわち皆さんご存知の科研費科学研究費助成事業データベースで探せますし

kaken.nii.ac.jp

前年度までの実績を見たいなら、文科省予算・JST予算も見れる日本の研究.comで確認すればよいでしょう(一応、今年度以降も見れます)。

research-er.jp

ただし、自分が在籍している期間に、外部資金の配分期間があるかどうかは気をつけて下さい。

おわりに

この記事では、私が研究室選びにおいて見ておいたほうがよいと思った基準をいくつか列挙しました。 実際に私が研究室を選んだ際に気をつけたのはマッチングくらいで、配属されてからここも見ておけば良かったなと思ったことが多いです*5。 ここまで言いたいように言ってきましたが、一番大事なことは自分の意思で決めることだと思います。 最後にこの記事を見て研究室配属を行ったみなさんが、何かの役に立ったなと思ってもらえれば幸いです。

明日はid:penguin22231 さんです。

*1:uec_higeに深層学習のTipsを書くんじゃないかと言われましたが、人とネタが被るのもアレだし気が向いた時に自然言語処理関係の何かを別の記事で書こうと思います。

*2:勝手に紹介したので文句があれば言ってください

*3:こんな話もあるらしいですね

*4:私の論文誌への投稿も二桁万円かかっており、研究費から出してもらっています

*5:私の場合、運が良いことに全部を満たさないにせよ他の要素で不満に思うことは少ないです

Dentoo.LT #23 にて「ナウいBeamerスライド」で登壇してきました

タイトルの通りです。

atnd.org

スライドはSlideShareにあります。GitHubと同様に本名で登録しているので、Twitterでは公開していたりしなかったりします。

www.slideshare.net

Dentoo.LT

多分登壇は3回目だと思います。通常登壇1回と飛び入り1回です。

いつもネタがなかったり、開催日が絶妙に予定と合わなかったりしていたので、ちゃんと前日(?)までにスライドを準備して発表したのは初めてです。自分偉いですね。

Beamerの話

スライドはBeamerの話です。話した具体的な中身は、アーカイブにあると思います。音割れしてたのは声が大きい私のせいですね。

16:9の話

4:3より16:9のほうがナウく見えるんじゃないか?ということで紹介しています。

なんかワイドのほうが、プレゼンテーションスライドがそれっぽく見えるのは私だけですかね。ココらへんは議論の余地があると思います。完全に個人の主観です。とりあえず、知っておいて損は無いと思います。

フォントの話

LaTeXなので、upLaTeXとかでフォントを変えるのが大変なんですよね。結局はLuaLaTeXとかXeLaTeX使いましょうっていう話です。ただLuaLaTeXはビルドがおっそいので、LuajitLaTeXでちょっとでも早いのにしましょう。TeXLiveだと2018から使えるようになってると思います。

テーマの話

いくらカスタマイズ出来るとはいえ、Beamerのスライドのカスタマイズって面倒くさいんですよね。それならちょっとでもイケてるテーマを先人たちが作ってくれているハズなので、それをバンバン拝借して使っていきましょうという感じです。

こういう細々とした部分を自分で作ることは好きなんですが、先人がもっといいものを作っているならそれをベースにしていきたいよねという考えに基づいています。


まだ学生生活も1年半以上残っているので、もう少し登壇してから卒業したいなという気持ちです。 あと、ブログネタが溜まっているので、もうちょっとブログを更新していきたいですね。頑張ります。

血圧・脈・体温 (2019年5月まで)

nersonu.hatenablog.com

まだ測っています。

こないだ経過観察が解けまして、肺は異常なしということで生活をしています。最近は研究の進捗が思わしくない感じですが、頑張っていきましょう。

以下は4月・5月の測定実績です。

5月までの測定実績

データ数は次のようになっています。意味があるかわからない平均も載せておきます。

全データ 午前のみ 午後のみ
データ数 31 14 17
平均値 血圧(上) / mmHg 血圧(下) / mmHg 脈 / bpm 体温 / ℃
全データ 120.9 76.5 75.0 36.64
午前のみ 120.4 76.1 73.1 36.62
午後のみ 121.2 76.8 76.6 36.65

雑にペアプロットとかしてみましたが、血圧の上下でしか相関は無さそうです。

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血圧

推移はこんな感じです。

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5月になってから若干、上が高いような気がしますね。

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血圧は午前中の測定結果のほうが、午後の測定結果と比べて値のばらつきが少ないです。標準偏差も載っけておきます。

標準偏差 血圧(上) 血圧(下)
午前のみ 4.78 5.63
午後のみ 7.83 6.05

今でこそ高血圧でないものの、休肝日を増やすことは必須でしょうね。どちらにせよ、お酒を飲むのをやめられないのですが……

推移です。

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けっこう変動幅が大きいように見えますが、それでも正常値の範囲内です。概形予測とかさせたら綺麗になりそうなグラフの形してますね。

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午後測定のほうがちょっと脈拍数多めかなという感じです。一応午後に測るときは、お昼頃にコーヒー飲んでから時間空けてるつもりなんですけど、影響があるかもしれません。

体温

推移です。

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最近特に体温が高いです。全体的に寝不足で身体が重いので影響あるのかなと感じています。寝ましょう。

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これを見ると、平熱が36℃前半なんですよ〜と今までのように言えないですね。流石に術後の影響もそんなもう無いだろうし、体質の変化とかというよりは生活習慣かなぁ……

みなさんも健康にはお気をつけください。

血圧と体温を(大体)毎日計っています

id:whywaitaさんから快気祝いで体温計を頂きました。

id:hogashiさんからは快気祝いで本を頂きました。

本当は血圧計を贈りたかったらしいのですが、ギフトじゃダメだったようなので自分で買いました。

毎日計る

ということで、血圧計と体温計は研究室に置いて大体毎日計ることにしています。 研究室には大体毎日来ますからね。 もちろん今日も計りました。 多分、平成最後の血圧・体温測定だったと思います。

以下は4月の測定実績です。

血圧

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上も下も正常値に収まっています。 上は140以上、下は90以上で一般的に高血圧になりますね。 むしろ私の場合、入院中に血圧を計っていた理由は低血圧で心臓が止まったからなので、血圧値が急に下がったりしてないかのほうが重要です。

脈拍

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成人男性は一般に60〜100くらいと言われていますので、多分正常値でしょう。

体温

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私の平熱は35℃後半から36℃前半のはずなので、少し高いですね。 まだ術跡の傷口がかさぶた状態なので、仕方ないかもしれません。

計ってどうするの

異常値になったら病院にすぐ行きます。 早めに病院に行くことを学びましたからね。

現在も経過観察中なので、GW中ですが今日も病院に行ってきました。 やっと抜糸をしてもらい、若干解放感があるような気がします。 どっちにしろ、数カ月は様子見だそうです。 大人しくします。

みなさんも健康にはお気をつけください。

大学院入院直前に、肺血気胸で病院入院した話

入院しました

この4月より、電気通信大学情報理工学研究科に進学しました。 しかし、肺血気胸と診断され、手術のあと入院。 結果として、大学院の入学式は出ることが出来ず、この文章も病院で一部書かれています。 本記事では、私が肺血気胸と発覚するまでの経緯と、病院生活について述べていきます。

肺血気胸とわかるまで

前兆

時は少し遡りまして、4月1日。 この日は朝のバイトを終え、バイト先の友人とマクドナルドで朝ご飯を食べていました。 このときから少し背中に張りを感じていて、肉体労働をして背中をやっちまったかなと思っていました。 今思えば、このときに既に肺に穴が空いていたと考えると恐ろしいですね。 発覚するのは翌日のことです。 普段であれば研究室にそのまま直行するのですが、あまりにも背中がしんどいので一度家に帰宅しました。 実家から持ってきたロキソニンテープを背中に貼り、特に良くならないどころか咳が出始めます。 ロキソニンテープによるアレルギー症状のようなものだと考えていたのですが、このとき既に肺がしぼんでいたんでしょうね。 このときに病院に行っていれば対処は変わったでしょうか……。

研究室に戻ったものの、体調は悪化する一方だったのでとりあえず帰宅しました。 リラックスしようと、仰向きで寝ようとしたところ、背中に激痛が走ります。 急に身体に雷が落ちたようで、どう考えてもこの体勢で寝ることは無理だと悟りました。 姿勢が元々悪く、首肩腰が慢性的に痛いこともあったので、これを気に整骨院に行くか。 と、なりました。 もちろん今思えば、その時行くべきだったのは呼吸器外科なのですが、そんなこと知る由もないので、この機会に整骨院通って姿勢治すかくらいにしか考えていません。 電気治療を受け、横向きでなら寝られるようになったので、とりあえず整骨院に通ってれば大丈夫だなとここで思ってしまいました。 これはかなり痛い選択だったと思います。

ヤクルト、神宮開幕戦

翌日、4月2日。 この日は朝のバイトを休んで午前中に整骨院に行き、なんとか研究室に向かいました。 このとき既に呼吸の異常がなかなかのもので、呼吸がいつもの50%ほどしか出来ない状態でした。 なんというか、呼吸すら満足に出来ないのに、よく研究室に行ったなというところもありますが、このあと野球観戦に行きました。 私は、楽天・ヤクルトのファンで、どうしても神宮球場のヤクルトホーム開幕戦を観に行きたかったのです。 同伴していた先輩に、「やめとくか?」と何度も言われましたが、座ってれば大丈夫ということで押し切ってしまいました。

試合が始まった頃は大丈夫でしたが、回を追う毎に意識があやふやになっていきます。 8回の逆転され、裏に逆転仕返しのところは嬉しくても東京音頭で傘が振れません*1。 手が上にあがらないんですね……。 9回が終わり、無事ヤクルトが勝利すると帰宅を試みました。 しかし、途中で立てなくなってしまい、結局担架で医務室搬送です。 えらく人のお世話になってしまっているのは反省しかないですね。 そのままタクシーで夜間外来を受診することになったのですが……。

気胸判明……

もう歩けないため、受付までの移動は車椅子です。 タクシーの運転手にも手伝ってもらい、先輩同伴で夜のお医者さん。 受付を済ませて、呼ばれるのを待っている間に既に意識が飛びそうでした。 問診を受け、「気胸っぽいね」と言われ、レントゲンです。 レントゲンをとったところ、ほぼ確定とのこと。 状態が酷いことになっていたので、別室に移動。

ここで、事件は起きました。 病院着に着替えてくれと言われ着替えをしていたのですが、呼吸困難気味になり、そのまま……

意識、飛びました。

目を覚ますと、横にあったベッドの上。 どうやら3分程度意識を失っていたようです。 自然気胸は、肺の中で風船のようなもの*2が出来ることがあり、それが破裂することで起こります。 今回はさらに偶然肺の血管が破損していたようで、血胸だったということもわかりました。 気胸と血胸を合わせて、血気胸と呼びます。 レントゲン画像によると、血と空気が肺に溜まって左肺が押しつぶされていました。 後から聞いた話ですが、1.3Lもの血が溜まっていたそうです。 結果、左肺に留まらず心臓にまで負担をかけ、血圧低下、最後に心肺停止で意識が飛んだそう。 自分の体験談ながら、恐ろしい話ですね。 救急の方の応急処置もありなんとか意識回復したものの、危険な状態にかわりはないようです。 とりあえず左脇腹からドレーンと呼ばれる管を突っ込まれました。 しかし、これも一時的な処理であり、緊急手術だねと言われました。 いぇーい。

手術

深夜12時半から手術をするよ〜と言われました。 ドレーンが突っ込まれてからは、比較的呼吸が出来ており、よく死ななかったなあとこの時点で考えていました。 たまたま都内に住んでいた伯母夫婦に夜遅くに来ていただき、手術の同意書にサインを貰って準備完了です。 ベッドでガラガラと運ばれ、手術室に運ばれます。 手術室のライトってほんと大きくて眩しいですね。 医療系ドラマでしか見たことが無かったので少し感動しました。 麻酔は部分麻酔ではなく、全身麻酔でした。 マスクを軽く当てられ、深呼吸を要求されます。 この時点で少しウトウトしてきました。 その後、マスクを着けると3秒持たずに深層に潜りました。 麻酔ってしゅごい。

目を覚ますと手術は終わっています。 どうやら手術は無事成功したよう。 しっかりとした左脇下に胸腔ドレーンと、尿道カテーテル、両腕の点滴でフルコースです。 症状は重症だったらしいものの、手術は1時間程度で終了し、麻酔から目を覚ましたのがさらに1時間程度、計2時間を手術室で過ごしたようです。 輸血もされたらしく、もう献血には行けません*3。 2時半頃、HCU*4に運ばれ入院生活がスタートしました。

入院生活

入院生活1日目(4月3日)

手術跡の痛みでほぼ何もすることが出来ません。 痛み止めの医療用麻酔を好きなタイミングでボタンを押して出すことが出来ますが、そのボタンを押すのがまず大変。 何にせよ手術跡が痛いのでね…… さらに病室はかなり暑く、看護師から手渡されたアイスノンがかかせません。 とにかく痛みと暑さで眠れないのですが、疲れや痛み止めの副作用の影響かで眠気が襲うので寝たり起きたりを頻繁に繰り返していました。

とにかくしんどい。

右腕の点滴を、左腕に全部まとめたりしてもらった気がします。 この日に既に水が解禁になっていましたので、飲み薬と点滴のダブルで治療という感じでした。

少し落ち着いて、午後から歩行訓練を行いました。 痛み止めが効いているタイミングだったので、伸ばすと響くものの、小さめの心電図モニタを押しながらなんとか歩いていました。 意外といけるなと思いつつ、痛み止めが切れると相変わらずの痛みで、とにかく辛かったです。 担当医にうまくいけば週末に退院できるからねと言われ、医療ってすごいなと思いつつ、こんな痛いのに退院できるんかいなという感じでした。

入院生活2日目(4月4日)

早いもので、この日はいきなり朝食が出ました。 全粥に、おかず数品、それから朝だからなのかわかりませんが、小学校の給食で出たような小さなパック牛乳がありました。 痛みで食欲も無かったので、付いていたゆかりを全粥にふりかけて、半分くらい食べました。 おかずは全部食べられたかと思います。 正午前に一般病棟に移ることになり、HCUから車椅子で移動させられました。 4人部屋の入り口に近い場所です。 ここまでは順調だったんですよ……

それから少しして、急に右腹部が痙攣。 痛みというよりは「ビクッ」ってなる感じです。 それが激しく、耐えられない状態になってしまいました…… 結果、緊急で腹部をCT撮ることになり、ベッドの上でウンウン唸りながら私は運ばれていきます。 担当医が「ストレスで胃に穴が空いたかもね」と言っており、内心ツイてねえなと思いつつも、その辛さは痛みでどこかで吹っ飛んでいました。 CTを撮る時、少し息を止めないといけないのがつらかったです。 とにかくはらいたい。 さらには念の為に造影剤を入れてCTを撮ることになりました。 造影剤は稀にアレルギー症状を起こすことがあるため、同意書を書かされました。 こんなヒイヒイ言ってる人間に、この状況で同意書書かすのかという感じではありましたが、決まりなので仕方ないです。 患者控えも合わせて2枚サインしました。

撮り終わった頃には少し痛みも落ち着いており、自分の病室に戻ったあとは特に何事もありませんでした。 しばらくしてCTの結果が出たようで、担当医が私に「異常は無かった」と教えてくれました。 血液検査も並行でやってもらっていたのですが、特に問題は無かったようです。 結局最後まで原因はわからなかったのですが、個人的には左脇の術跡の痛みをかばった結果、対称的な位置にある右腹部に力が入っちゃたからじゃないかなと勝手に思っています。 謎ですね。 またこの日、術後初めて食事をとったこともあり、これが原因の可能性が大きくもありました。 そして、言われた一言。

「当分、飲食厳禁ね」

入院生活3日目(4月5日)

前日に腹が痛いと騒ぎを起こした私ですが、術跡が痛む以外はかなり元気な日でした。 午前中何事もなく、レントゲンや念の為のCT再検査をこなし、とにかく暇な一日です。 尿道カテーテルもこの日に抜いたかと思います。 もう既に水が飲めないことが堪え始めていましたが、まだなんとか耐えていました。 体調もだいぶ回復していたので、ここで初めてスマホに手が伸びました。 通話さえしなければ、特にスマホに利用制限はありませんでしたが、どうしてもドレーンが邪魔かつ術跡が痛かったので、無を過ごすことで二日間の時を流していたのです。 熱がまだあったのもその一因です。 とりあえず、家族以外の各方面に連絡を入れました。 野球を観て病院まで連れて行ってくれた先輩、彼女、友人、それからバイト先や研究室関連、諸々。 そういえば昨日入学式だったんだなあと思いながら…… そうです。 大学院の入学式は前日の4月4日でした。 入学式に出れないがあまり学籍番号がわからず、諸々の代理人提出してもらう提出書類に関してどうすればよいか、メールで問い合わせをしまくっていました。 さらにはその書類を書いたりと、今思えば熱を下げるどころか、上げるようなことしかしていませんでしたね。 夕方計ったときは38度超えていました。

夕方になってから担当医に今後の飲食について、お言葉がありました。 土日は看護師が少ないから何かあっても対応できない、だから月曜日になったら水飲んでいきましょう。 え、土日水無しっすか?マジすか? お腹のほうは外科の先生が補助的についていらしたらしく、外科の先生的には土曜日からオッケーなところを、呼吸器外科である担当医の先生が念の為に我慢してくれということになっていたそうです。 こっちは腹痛騒ぎを起こしているので、大人しく先生に従うしかありません。 おみずのみたい……

この日一番嬉しかったのは、先輩と彼女がすぐにお見舞いに来てくれたことです。 この日に限らず入院生活通して、家族以外の人間が見舞いに来てくれるのが一番の心の支えになっていました。 お見舞いに来てくれた皆さん、ありがとうございました。

入院生活4日目(4月6日)

順調だったら週末に退院できていた話ですが、もちろん順調ではないので退院できません。 土日はただただ空腹に耐えていました。 この日は午前中、ついにドレーンを抜くことになりました。 ついに忌々しい3本の管達も、残すは点滴だけと考えると非常に進歩を感じました。 少し驚いたのは、病室のベッド上でそのまま抜いたことです。 実際に抜くときは、とにかく呼吸を合わせ、肺を膨らませた状態でドレーンを抜きます。 肺に余分な空気を残さないためです。 抜かれた際、管がズルズルと身体を抜けていく感触が地味に気持ち悪かったです。 痛いというよりは気持ち悪かった。 跡を塞ぐために、少し縫われました。 こっちのほうが痛い。 ドレーンを抜いたあとのほうが術跡の痛みは少なく、かなり快適になったのを記憶しています。

さらに、この日は洗髪が解禁になりました。 さすがにシャワーはもう一日待ってくれとのことで、頭だけ洗うことに。 地味に左腕にはまだ点滴があるので、左手はシャワーを持って右手だけで洗いました。 とにかく久々にお湯を被って気持ちよかったです。

入院生活5日目(4月7日)

この日は空腹のピークでした。 もう何をしていても、何でごまかしていても、口の中はヨダレで埋め尽くされます。 とにかく腹が減り、とにかく喉が乾き…… 非常につらい日でした。 いくら空腹だろうが、点滴がつながっているので生きてはいけます。 完全栄養食を直接動脈にぶっ刺しているので最強です。 唯一良かったことは、シャワーが解禁されたことです。 とにかく風呂に入りたかったので、これは感動モノでした。 点滴は抜くのではなく、途中の管が外れるようになっており、防水テープのようなものを上から貼って水の侵入を防いでもらいました。 お湯を浴びながら、これが飲めればと思ったのは内緒です。

入院生活6日目(4月8日)

来る月曜日、お水解禁予定日です。 午前中にレントゲンと血液検査があり、これに問題なければとのことでした。 しかし、お昼を過ぎても一向に許可が出ず、悲しい気持ちになっていました。 看護師さんに尋ねると、なんと担当医がオペ中でまだ判断が下せないのこと…… どうやら月曜日はオペが多いらしく、とにかくツイてないことがわかりました。 看護師さんにものすごい励ましを受け、死んだ顔で午後を過ごしたと記憶しています。 夕方頃、ようやく担当医がやってきて水のOKをもらいました。 嬉しい反面、私もまた腹を痛めるのがこわいので慎重に水を飲みます。

水、うま――

このとき口にした水のおいしさは、今までで一番だったと思います。 感動的な再会でした。

入院生活7日目(4月9日)

この日はついに口からの食事が解禁になりました。 謎の腹痛からここまで長かったので、朝食が楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。 朝食では三分粥といくつかの緩めのおかずが出ました。 三分粥なのでほぼ粥としての原型が無いのですが、それでも口に入れた時の感動は忘れません。 おかずとして付随していたはんぺんを煮た料理が、はんぺん好きなので地味に嬉しかったです。 何よりも胃にモノを入れるという行為に幸福感を感じていました。 11時頃にシャワーを浴び、お昼ご飯です。 昼食も三分粥プラスおかず。 とにかくゆっくり噛んで食べます。 ヒルナンデス!を観ながら食事という行為に対して幸福を感じていました。 夜になると五分粥で少し米っぽくなってきます。 徐々に人権を獲得している感じがありました。 非常に順調で、退院が目前に迫っていることを予感させました。 そう思ったのも束の間、夕飯を食べ終わったあと担当医がやってきて「何もなければ明後日退院にしましょう」と言われ、ついに退院が決まりました。 レントゲンの結果からも肺の大きさは既に大丈夫らしく、あとは食事をして大丈夫かどうか、だそうです。 明日何も無いことをとにかく祈りました。

入院生活8日目(4月10日)

朝食は五分粥でしたが、昼からはなんと全粥に。 術後に一度食べたきりで因縁の相手ではありましたが、全然問題無く完食。 もうとにかく、食事が楽しくてしょうがありませんでした。 もとから食事が好きな私ですが、一度食事を取り上げられると食の重要性を更に感じたのです。 もう、食べないで生きるなんて……無理…… 夜も特に問題なく、まとめられるだけ荷物をまとめ、明日の退院に備えます。 まさか自分が緊急手術だの、一週間以上の入院生活を送るだのなんて考えてもみませんでしたが、実際起こるときは起こるもんなんですね。 実感のわかないようなそんなことを考えながら、金曜締め切りの書類だけどうするか考えて、眠りにつきました。

退院

4月11日木曜日、無事に私は退院することができました。 長らく動きが制限されていたこともあり、エコノミークラス症候群のような感じで、歩いているだけで両ふくらはぎを攣りかけましたが、なんとか調布に戻ってきました。 その足で研究室に戻り、学生証を受け取ったり、書類整理したり、病院食以外のものを久しぶりに食べたり…… ついこないだ死にかけた自分が、一瞬で現実に戻っていく、それはなんとも幸せなことだと思いました。 とにかく生きててよかった。

まだ抜糸していませんし、くしゃみで肺や術跡に響きます。 もう少し通院が必要そうです。 でも、とにかく元気にはなりました。

反省

今回何よりも反省すべき点は、発見の遅れです。 受診が遅れたことで、私の肺血気胸は悪化し、心肺停止にまで至りました。 少しでも呼吸が苦しいとなった場合、素早く病院に行くことが大事です。 出来れば呼吸器外科がある病院がいいと思います。

なんやかんやで私は生きています。 こんな私に快気祝いをくださる変わった人がいましたら、ぜひ下のウィッシュリストから、血圧計・体温計等を買っていただけると非常に嬉しいです。

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とにかく今後はもう少し、自分の身体を大事にしていきたいと思います。 各方面、よろしくお願いいたします。

*1:ヤクルトファンは自チームに点が入ると、東京音頭を歌いながら傘を上下に振ります

*2:ブラと呼ぶそうです

*3:というか行ったことないので、一度も行けずに生涯を終えることになることが少し残念でした

*4:high care unit の略で、ICUと一般病棟の中間に位置する所です

電気通信大学を卒業したので、成績を可視化してみた

3月25日木曜日、電気通信大学情報理工学部を卒業しました🎉

そのまま電気通信大学情報理工学研究科に進学予定です。頑張っていきましょう。

成績の可視化

さて、せっかく大学を卒業したので、これまでの学部の成績を可視化して振り返っていきたいと思います。 大学の学務情報システムを使えば成績データをcsvで取得出来たらしいのですが、気がついたときにはもうログインすら許されなかったので、紙で手渡された成績証明書を見ながら手打ちでデータを作りました。

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なお、紙の成績証明書では不可になった科目は省かれてしまうので、自分が不可となった科目である「選択露語第一」と「選択露語第二」も追加しています。

GPA

まずは、GPAを計算してみます。 電気通信大学の規程に従い、以下の計算式を用います。

評価平均(GPA)は卒業要件に係わる科目の秀,優,良,可,不可の各評価をそれぞ れ4、3、2、1、0 とし、次の式で計算する。

評価平均(GPA)={4×(秀の単位数)+3×(優の単位数)+2×(良の単位数)+1×(可の 単位数)+0×(不可の単位数)}/(不可を含む履修総単位数)

この通りに計算すると

2.833

と、なりました。 なお、不可(2単位分)を除いて計算すると

2.879

と、なるようです。 当然のことですが、不可がもったいなく感じますね。

各学期ごとのGPAは次の通りです。

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1年次のやる気の無さ?らしきものが感じ取れます。 2年次で心を入れ替えたか、それとも学科の専門科目が増えて稼ぎどころが増えたかといったところでしょうか。

また、GPAの推移は次の通りとなっています。

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あまり代わり映えしませんが、2年次以降は順調に上昇しているようです。

時間割っぽくしてみる

各時間、曜日での成績を可視化してみましょう。 時間割っぽくヒートマップ化してみます。 まずは、各時間での履修コマ数を以下に示します。

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ここで、月曜3限の総履修コマ数が7になっていますが、これは誤りではなく、3年次後期の学科実験が授業区分としては2つに分かれており、かつ同じ日にカウントされるようになっているからです。 これをもとに成績評価を単位数を考慮せずに、コマ数でGPの平均をとったものが次になります。

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目立つのは木曜1,2限で、他は大した差が見受けられないかなと感じます。 木曜1限は履修コマ数が1でその科目(材料化学)が可、2限は単純に選択露語がそこにあって不可だからです。 悲しいですね。

他で少し低くなっているのは、火曜3限でしょうか。 この時間の履修した科目は以下の通りです。

科目名 評価
解析学
論理設計学
数理計画法

解析学」は無限級数微分方程式、「論理設計学」は論理回路の基礎、「数理計画法」は線形計画問題、整数計画問題を扱った講義だと記憶しています。微分方程式を解くということが単純に苦手で、論理回路もあまりしっかり理解できた記憶がありません。「数理計画法」は面白い講義だと感じました。

各学期での評価は次の通りです。

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17年度後学期だけ1限が無くズレていますが、これはmatplotlibの操作でどうにかできる方法がわからなかったためです。誰か教えてください。 1年次が他と比べて薄くなっている様子がよくわかるかと思います。

各曜日でのGPAは次の通りです。

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水曜日が若干高く、火曜日が若干低いかなといった結果です。 水曜日は人文科目が多く、自分がそれらを得意としていたからかなと推測できます。

各時間でのGPAは次の通りです。

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2限の成績が悪く見えます。 不可があるというのも大きな理由の一つですが、1限に頑張って出て、2限は眠たくて集中力が途切れていた記憶があったり無かったりします。

科目区分ごとに見てみる

講義科目は科目区分で分かれていますので、最後にそれごとで見てみることにします。 単純に科目区分ごとでGPAを算出したものが次のグラフです。

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圧倒的に低い理工系教養基礎科目というのは、先程述べた可となっている「材料化学」一つだけだからです。 その他に目をやると、理数基礎科目が低くなっています。 これは1年次の微積線形代数といった数学科目や、物理、化学概論が含まれており、基礎を疎かにしている様子が伺えます。 他区分ではあまり大して差がないのかなといった印象です。


卒業記念に、成績を可視化してみました。 大学院ではそれなりの成績と、それなりの研究成果が残せるように、精進していきたいと思います。